飛翔する種/たりぽん(大理 奔)
 
はじめてこころのなかに
さいたたんぽぽのはな

かぜにからだをばらまいて
ぶんしのように
げんしのように
そりゅうしのように

たびにでるたび
かけらひろいあつめるたび
(霧がするどい稜線を越えていく)
とうとうこんなところまで

さあこれがそらだ
きみとぼくが
じゅうごさいで
ゆめにまでみたきょだいなそらだ

(すべてのかけらここにおきざりにして)
(ゆくえをなくしたみらい)
  グループ"たんぽぽ"
   Point(7)