signal/さくらほ
に秘め生まれ変わる朝は女
青抱いて線路の向こうに咲いている君の好きなつゆ草に冬
転がって落ちても我は割れはせぬ かわいげのない女でごめん
朽ちてゆく我が身 育ちゆく君 交点すぎた直線交差
胸のうち決して君には告げないけれど いつかどこかでtanka for you
目を細め炬燵で丸くなる君を子猫に仕立て頬ずりをする
知らぬ間に私の癖が移ってる それもやがて消えてゆくのだ
その腕は誰かを守るためにある 大丈夫私は強く出来ている
肉体に響く寂しさふるふると 深まる夜に音も無く雨
遮光のカーテンの向こうに朝が来る あと何度君を思うのだろう
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