27、骨 【ほね】/
雨宮 之人
温かな 身体溶けて
消えてなくなる この形
その奥の 白いもの
最後に残る 形そのもの
硬ささえ いつか無くして
さらさらな 粉になって
小さな壺に 納まって
時々誰かが 拝みに来るのさ
その時僕は 何思う?
白い粉溶け 消えたなら
形の理由は何処にある?
在る理由は この身の中に
両手を広げ 空を仰ぐ
白い十字架に 空が墜ちる
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