創書日和【清】清水/大村 浩一
電車の車庫を思った
大学以降は素通りする街
ついには合併され同じ静岡市になった
つい5日前にも日帰り帰省で通ったが
インター手前のGSとコンビニに寄っただけ
コンビニの奥に小洒落たレストランがあったが
入ってみる前に店主が脳溢血で倒れて閉店
建物だけが残っている
こんな風にしか関われないまま
全て終わる公算がいよいよ高まった
この後何か大事が起こって
忘れられない街になるかもしれないが
それはあくまでも後の話
何も知らない後ろめたさのままに
また通り過ぎていく
2010/4/29
大村浩一
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