翼/ふるる
 
まだ聞こえる
        空を切った時の風と雲の悲鳴を
       顔にかかる雨粒の小さな告白を
      両腕の下には風を感じるだろう
     涼しいあれが君を高く高く連れ
     僕はとても好きだった君の姿が
     あれほど自由で優美なものなど
     他にないとわかったからいいよ
      その思い出だけを胸に僕は眠る
        眠る僕を君は思い出すかな翼を




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