風の詩 ★ 古語の宴 参加作品 ★/ぽえむ君
風かよふ春のあした
霞よりほのかにうち出でたる葉の
えもいへぬ色に誘はれて
ゆくりかに歩きつつ空を眺む
後ろより聞こゆる鳥の声は
春の宴にぞ思ゆる
よろず風の詩なり
いづこから流れくるにや風の詩
春を起こせし夢を語らむ
風わたる春のゆふべ
山の端よりをかしげにまばゆく星の
名も知らぬ光に向かひて
すずろに見つつ夜を思ひのどむ
前より伝はる川の音は
春の調べにぞ聞こゆる
よろず風の詩なり
いづこへと流れ去るにや風の詩
春を奏でし夢を望まむ
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