ちょっとわかって、ちょっとわからない。/ななひと
 
い」「意味不明」と言って、「良い詩」とは言わないだろう。手前みそで申し訳ないが、上の詩は私(ななひと)の詩の引用である。実際ポイントは1票しか入っていない。しかし、作者の私にとっては、これは私自身の「心の声」そのままなのである。萩原朔太郎の「狂水病者」は、「水」を恐れる。それを人に伝えようとするが、人には全く分かってもらえない。「なんで水が恐いの?わけわかんない」と言われる。しかし、本人にとっては重大な問題である。水が恐い。恐くて恐くてたまらない。しかし、だれもわかってくれない。これが「犬が恐い」ならまだ分かる。「犬吠えるしね」「うーん、犬が嫌いな人もいるからなあ」と一定の理解がされる。しかし「水
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