「よい詩人」とは何でしょう。/ななひと
 
いうのは「読まれないと存在しない」という事実を忘れ、一歩間違うと「詩」をあたかも絶対的な神のようにあがめる思想でしょう。だいたい「その詩自体がよいのだ」と言っているのは「あなた」じゃないですか。それを忘れ、あたかも「詩」に評価が内在化されているかのような信仰を表明することによって他の人の意見を全く聞かない、「詩自体がよいんだから、他の人がなんと言おうと関係ない」「詩自体を読んでください、そうすればわかります」、こういう事を言うのは、それはそう言う人自身が、自分も評価されている、ということを忘れている、あるいは隠している証拠です。
さて、ここまで書いてきたわけですが、実はこうしたいい方は非常に大ざっぱで、まず、「よい詩人」というのが、「よい」+「詩」+「人」というつながりでできているということ、そして「よい」は「良い」なのか「善い」なのか、「よい」の反対は「悪い」なのか「よくない」なのか、「よくない」詩を書く人は犯罪者なのか、というような細かい問題を忘れています。
しかしそれについてはまた後日書いていこうと思います。
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