添い寝する秋/佐野権太
 
なだらかな野辺に錨(いかり)をおろせば
緑色の秋がふりそそぐ

やわらかな雲の群れを辿れば
まぶたは風にまどろむ

じっとしていなければ
追いつけない季節

木漏れ日を新呼吸して、このまま
もう少し、このまま
   グループ"こころの風景(携帯詩)"
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