シンデレラとベンジャミン/ベンジャミン
 
靴と折ったヒールを見つめていた。(どうしよう、、、)僕が悩んでいると、いきなりシンデレラが抱きついてきた。えーー!!!僕にはもう展開がわからない。抱きつきながらシンデレラは話し始めた。聞くと、このガラスの靴は、前につきあっていた大富豪の御曹司からもらったもので、実は遊ばれていただけだったのだそうだ。けれど大富豪のお嫁さんになる夢を捨てきれずに持ち歩いていたのだが落としてしまって探していたと、でも、目の前でヒールが折られるのを見て、目が覚めました、、、夢のようなシンデレラストーリーなんて期待しちゃいけなかったんですね!って、僕は胸にひっかかるものを感じながらも、そっと抱きしめてしまった。

今日から付き合いましょうね、あたしの名前はきょーこです♪

それでも僕は、これをシンデレラストーリーだと疑わなかった。



   グループ"散文集"
   Point(5)