たもつさん「十階の家族」を読んで(感想文)/ベンジャミン
 
僕に「危うい」印象を持たせます。「アイス」は温めるほどに融けてしまうし、「十階」という高層の建物は崩壊の危険性を感じさせるからです。それは、言葉を象徴的にとらえれば、多かれ少なかれ誰もが片隅に抱く印象ではないかと思います。
もちろん、「アイス=甘い」とか「十階=立派、すごい」とかもありますけどね。

僕がどうして「危うい」印象を持ったのか、それは少なからず僕の人生経験に基づいています。それが、「家族」との関りであるが故にです。

積み重ねてゆくことは、見た目以上に緊迫感があるものです。頑張って維持しようとするほどに脆く、高さを増せばその分だけ不安定にもなる。そういった側面をとらえようとす
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