めじるし/アンテ
 
めじるしをつくって
いえのそと
まどからみえるところにおいた
とおりがかったひとたちは
かんさつしたり
すきなばしょへうごかしたりした
かぜでたおれると
だれかがおこしてくれた
いろんなひとがふれるうち
めじるしは
すこしずついどうして
げんかんのすぐそばまでもどってきた
ひとどおりが
ぷつっととだえたしゅんかん
そとへかけだして
みぎあしで
めじるしをおもいきりけとばした
あわてていえにもどり
まどからみると
めじるしは
はなれたところにころがっていた
いきをひそめていると
だれかがやってきて
あしをとめた



                          「め」
                     あいまいなきもち


   グループ"びーだま"
   Point(7)