反射光/佐々宝砂
 
る存在
しらけた空に光る太陽を
ただ私なりに反射する存在
あなたもまた鏡でしかない
それを私は知っているけれど
鏡像たるあなたが
それでも私には必要なのです
私の真の姿を私は知らないし
それを束縛するつもりはない
ありきたりの未来図など知らないし
ほしくない
私がほしいのはただ鏡像のあなた
それですこしもかまわない
見上げればしらけた空にうすらと白い月
あの月の光でいい
あなた自身の光ではないとしても
あなたを経由した光が
その光が私はほしい
   グループ"創書日和、過去。"
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