創書日和「ナガレ。」/狠志
流れる水を、手で止めても。
いつかは溢れてしまって。
流れる時間を、止めてみても。
やっぱり、止めることは出来なくて。
ねぇ、1秒、また、1秒。
流れて行く時間は、大切だから。
2人で、大切にしていたね。
流れる涙を、止めても。
僕の服が濡れるだけで。
流れる時間は、巻き戻せなくて。
2人の時間は、巻き戻せなくて。
ただただ、時間は無常に過ぎていって。
流れる音楽を、
流れる時間を、
流れる涙を。
呑み込んで。
僕は、時計の針を動かした。
もう、何時に止まっても良いように。
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