創書日和「炎」 Own Fire/大村 浩一
きみの中に青白い強い炎がある きみがきみ
ひとりで燃やしてきた炎 ほかの誰によっても燃やすことの出来な
い炎 刺すような傷の痛み
再生される記憶 およびその欠如 誕生
性交 葬送 持久 フイルムの切れ間にひかり スクリーン 見
たことのないいろ (何も写っていないよ) 樹木として生きたき
み 爬虫類を生きたきみ 洪水として暴れたきみ 矮星として再生
を待つきみ 僕ではない きみ
ほの暗いO'jas Loungeのテーブルに ※
陣取り キャンドルに手をかざしていた 手の甲 手のひら 指先
また手の甲
[次のページ]
前 次 グループ"創書日和、過去。"
編 削 Point(7)