創書日和「火」/
虹村 凌
廻りさんに殴られ続けた
すると彼女は退屈しはし始める
これはいけないと思った僕は
お巡りさんの股間を思い切り蹴り飛ばす
この野郎
公務執行妨害だ
えぇい腹の立つ
お前なんぞ死んでしまえ
そう言って銃を取り出すお巡りさん
彼女は再び大喜びだ
僕はしっかりと銃口を見据えて
一番綺麗になるように頭の角度を合わせた
ぱん
乾いた音がして
真っ赤な花火が飛び散ると
彼女はさも満足げに微笑んでいるのが見えた
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