子守唄/愛心
 


とろとろと眠りに落ちていった。




「おはよ」

起きると時計は夜中の5時をさしていた。

彼はうとうとしていたけど

私が起きたのを見ると

にっと笑って言った。

「お。起きたか。身体どーだ?」

「うん。結構楽だよ」

私たちはしばらく見つめあったまま黙ってた。

「あ、あのさ」

私が口火を切った。

「なに?」

「あの子守唄。何で私にしたの?あんま聞いたこと無かったんだけど」

「あれね。母親から教えてもらったの。なんか嫁に代々伝えられるんだって」

それって・・・

「結婚しよ」

私は何も言わずただうなずいた。

「よっしゃ」

彼は身を乗り出すと

熱の残った私の唇に

キスをした。




 


   グループ"創書日和、過去。"
   Point(1)