子守唄/愛心
寂しくって
哀しくって
苦しくって
冷たくなってく感じがして
目の前がぼんやりしてきて
いきなり身体中があつくなって
口の中が乾いて
身体中を引き裂かれる妄想に堕ちてって
助けて
って言いたいのに息しか出なくって
あ〜死んじゃうかもって思ったとき
あったかくて
大きくて
優しい彼に
赤ちゃんみたいに抱かれてた。
彼の作ってくれた氷枕に頭をうずめたまま
体温計を脇に挟んで
彼の怒った声と優しい声が混ざってる言葉を聴いてた。
「お前が俺んち来ねーから、心配で来てやったんだよ。熱何度あんの?」
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