創書日和「風凪。」/
狠志
止まらなく、吹きつける。
強い風は。
私に何を云ってるのでしょう。
ただただ、強く。
吹き続ける風を。
私は避けるように。
行きました。
風は、今、どうなっているのでしょう。
やわらかな、朝凪に。
呑み込まれそうで。
誰かの手を握ろうと。
必死でした。
風は、ちゃんと、止みました。
もう、吹くことは無くなった。
私への風。
私は、何処へも行けなくなりました。
明日も、ずっと。
ここに居るでしょう。
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