創書日和「窓」/
イズミナツキ
波の音
潮風
優しい朝日に目をつつかれて目覚めた
窓の向こうには
現実と夢が
空と海を駆け巡っていた
そこには
空飛ぶ魚
羽のはえた魚
でも空と海は交じってなかった
羽と尾ひれをぱたぱた、ぱたぱた
魚ぱたぱた
窓という額縁に収められた絵に
妙な好奇心と不安を覚えた
空飛ぶ魚はまだ飛んでいる
「空と海も交じればいいのに」
ああ、そしたらきっと…
それでも…
羽と尾ひれをぱたぱた、ぱたぱた
魚ぱたぱた
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グループ"創書日和、過去。"
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