創書日和「星」 乗星/
山中 烏流
る空を
(独り占めする
燃え尽きる寸前の
小さな欠片から、私は
着地音をたてて
地上へと帰還する
ありがとう、と
軽く撫でてやると
欠片は淡く輝いたあと
砂となって
消えてしまった
その瞬間にも
シャッターはきられる
一粒一粒に反射する光が
私の瞳をそっと
見詰めていく
手を伸ばしてみる
そこに、望んだものは
なかった。
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