砂時計/
愛心
いつも心に砂時計。
感情が、さらさらと、砂になって滑り落ちる。
濡れていれば、掴めるのに。捕まえるのに。
心の隙間を通り抜け。
神経の間に滑り込み。
涙腺に入り込む。
ざらざらした感触が。
渇いた頬にまとわりつく。
《遅いんだ。外気に、さらされてからじゃ。》
君の音色に乗せて。
砂時計は時を刻む。
潮の匂い。
忘れようとした。
砂浜の匂い。
思い出したくなかった。
初めて知った。
失恋の感触。
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グループ"創書日和、過去。"
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