創書日和「砂」/ゆうと
 

さらさらと
指の間からこぼれてく
砂は密かに熱を持ってた


(風があなたをさらってしまった)


足跡が
不機嫌そうにゆがんでく
波は静かに寄せては返す


(終わってしまった夏が来た)


砂浜の熱で焦げ付いた足の裏
今もあなたを思い出してる


   グループ"創書日和、過去。"
   Point(1)