創書日和「月」 ムーンライト、シャドウ/
ゆうと
月明かりだけを頼りに
波打ち際を歩いた
君は僕の手を引いて
海へと入っていく
ふしぎとつめたくない
水はとてもなめらかで
透き通っている
舐めてみると甘かった
つまさきからとけていくような
錯覚におちいる
あたたかなまぼろしに
おぼれてしまうように
僕らはゆるやかに沈んでいく
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