記憶の断片小説・ロードムービー「卒業」 まとめ/虹村 凌
の話を聞くどころではなくなった。
K氏がとった行動は、間違いである。
経験値も、裁ける技量も無いままに、
話の噛み合わない3人の真ん中に飛び込むなんてのは、
グローブすらつけた事の無い書道部員か何かが、
プロボクサー大会優勝者に試合を挑むようなものだ。
ただ、その彼の行動があったからこそ、
衝撃吸収剤的な役割を果たしてくれたからこそ、
死者が出なかったと言えよう。
また、一歩引いた立場から見守る姿勢を維持したI氏にも、
同様の事が言えよう。
Y氏。
君には、異様なカリスマ性があるね。
そして、そのチカラを行使して、性欲を満たすのだね。
ねぇ、それは良くない事だよ
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