荒川洋治を読んでみる(六) 『高所の毬』/角田寿星
級(!)の山々を最高峰とする、東西2000kmにもわたる大山脈なんですが、その南ふもと、そこにトルファン盆地はあるんですが、トルファン盆地の高度は、いったいどのくらいだと思います?フツーは高原をイメージするよなあ。
なんと、海抜マイナス154メートルだと…海面より低いんだってよ。もっともこれはスリ鉢状の盆地の底面、アイデン湖の湖底の海抜のことなんだけど、この地域は基本的には、中国内でも屈指の低地、海抜0メートルの灼熱地帯なんです…ビックリコマタキホウレンソウだね、まったく。
この詩には、地図をみながら「稜線のふるえをさすってみる」作者も登場するんで、荒川はここの地形を知ってたんだろうなあ。
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