猫を描く/三州生桑
 
夕影は一ツや婆と懐炉猫


鶯の出鼻くじくかうかれ猫
赤むけののどで口説くや猫の恋

ふてぶてしき乳のはれなり猫の妻
呻吟やごろりと動く猫の腹


大きな顔の猫見て見ぬふり
子猫の湿り気放り出したくなる


春寒し子猫は母に会ひたいと


永き日は詩を詠むよりは画を描かん

えいやッと猫を描けば冴返る









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   グループ"俳句"
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