命の大切さ/ajisai
き頭を下げた
「ルゥーン、これがいかほどの罪になるか
わかってしたのか」
「はい、いかなる罰も受ける所存です」
死神は更に深く頭を下げる
「では、裁きを申し渡す
その黒猫は死ぬ運命にあったもの
本来ならばこの世に存在してはならぬものだ
よってその黒猫の魂にルゥーン、お前の魂を封じる
ルゥーンお前は仕事の時と夜の時間以外は
今の姿に戻れぬ、猫の姿で生きることになる
それでも良いか」
ルゥーンは真っ直ぐにミカエルの瞳を見返した
「はい、構いません。罪を減じていただきますこと
感謝いたします」
「よし、以上だ」
ミカエルは杖をルゥーンに傾ける
「待ってく
[次のページ]
前 次 グループ"翼シリーズ"
編 削 Point(2)