天使の救い/ajisai
、何故か全てのことで私は毎日攻め立てられる
私に落ち度がなかったとしてもそうだ
私は毎日激しい叱咤の怒声を浴び続け
とうとうおかしくなってきた
自分を失い、こんなに迷惑をかける私が
社会にいては迷惑だと思うようになった
生まれてこなければ良かったんだ
こんな私だから離婚されたのかもしれない
親は愛してくれなかったのかもしれない
毎日毎日そう思うようになっていた
ついに私の中で何かがはじけ飛んで
今、こうして血と涙を流している
月明かりが窓から差し込んできた
閉めていたはずのベランダがからりと開き
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