7.廃墟の住人/朽木 裕
 

ダメなときはダメだ、とりつかれる。
それでも廃墟に惹かれてしまう、どうしようもなく。

其処には命が溢れている。
私の求める生と死がある。
命の生き死にの唄が聞こえる。

それをどうしても聞きたい。
この目で見たい。
写真という詩で残したい。

世間から見れば勿論犯罪行為で
つかまったら社会不適合者で
親は泣いて

でも見たい
生が死を凌駕して死が生を産む、
その様を心行くまで感じていたい。

危ない場所だって分かってる
危険な行為だって分かってる
そんな場所で襲われでもしたら命も危ない
まして自分は非力な女だ

無鉄砲に突き進む私を側にいる男は
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