空白/ふるる
あなたのいない 空 白 を、日々うめる努力をしています。
もう、慣れました。 空が 白く 雪で染まってから随分たったので。
昨日は眠れず、暗い 空から 白々と 朝が生まれるのを見ていたのです。
今日は晴れ。うす青い 空に手を、 白いなと あなたがよく言っていた手を浸し、
触れるものを待っていて。 空に流れる 白い雲たち あれに私たちの夢を託してみたり、
掴まえようと、したことも。 空しさという 白いノートの ような日々は、青空に侵食されて。
あなたは今頃眠っていますか。空と海が接する 白線の彼方から 届いた葉書は、なにも言いません。
私も・・。もう言いません。秋空はとても高く、白鳥が渡って来ています。行きます。私は、一人で。
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