馬鹿やろう/ふるる
 
久々にハラピンの所へ行くと
焚き火をしている
煙がもくもくと空に消えていく

声をかけると
慌てて後ろに隠したものがある
あれはまさか
原稿用紙

ふざけんなよ
俺はハラピンを怒鳴った
びく、としてから大きな耳がだらんとした
何やってんだよ

「なにって・・・焼き芋を」

じゃなくて何を燃やそうとしてんだよ
また怒鳴ると

「いや・・・これ・・・よく燃えるからさ・・・」
猫背がますますまるまった

馬鹿やろう
それはお前がせいかつのために書いた詩だろう
食うものも食わずに買った原稿用紙だろう

ハラピンは黒々とした鼻をすん、と鳴らした
持ってい
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