メデューサとペルセウス/プル式
 
ペルセウスは恋をした
その醜き内に秘めた美しさに
その悲しき運命に

ペルセウスは恋をした
鏡の中でしか見つめられぬその姿に
抱きしめることの叶わぬ思いに

ペルセウスは恋をした
その想いをかなえるために
鏡の中の首を掻き落とした

メデューサは幸せだった
自分の思いを遂げることが
美しき男の手にかかることが

メデューサは幸せだった
心を見透かされたことが
男がそれを受け入れたことが

メデューサは幸せだった
おのずから首を差し出して
その息が絶えてもなお

メデューサはペガサスとなり
ペルセウスは空に駆け上がる

果てなく広がる空に昇り
二人は星座になった
   グループ"恋の歌"
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