夕顔/
落合朱美
水底に置かれて
屈折した空を見上げては
ただの黒い点となって
あぶくを吐きつづける私は
その蒼に抱かれながら
浄化という名のもとに
この躰を満たしながら
還りましょう 雨に
ほどかれた黒髪に
頼りない影が宿り
それはいつしか泡となり
やがて密やかに
降り来る
夜
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