異形の詩歴書 高校編その4/佐々宝砂
テリも読む。でも昔に較べたら、多少分野にこだわるようになった。売れてるときいても、私の趣味じゃないやと思えば読まないようになった。
高校生のころは趣味なんか関係なく読んだ。あんなにでたらめに本を読みまくった時期はない。どのくらい読みまくったか。まず、朝、学校に向かうバスの中で一冊片づける。学校まで30分間かかったし私はかなりの速読だったので、赤川次郎みたいに軽いものなら一冊読めた。で、学校に着くとまっすぐ図書館に行き、自分の名義で一冊借りる。その一冊を授業中に内職しながら読んで、午前中のうちに一冊片づける。昼休みにそれを返してまた借りる。午後の授業中に内職してそれを読むが、さすがに今度は読
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