ポエム派宣言4「ポエムの歴史」/佐々宝砂
―日常に浸み出した「叙情画の世界」』
→大塚英志/光文社文庫
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大塚英志が『少女民俗学』を書いてから、状況は変わっています。もちろん、インターネットが登場して、状況が変わったのです。かつてはラブホテルのノートの片隅にひっそり書かれていた「私的な表現形式」の創作文は、インターネットを通じて表面に露出するようになりました。作者が自分のポエムを詩であると考えるなら、それは投稿詩掲示板に投稿されることもあるでしょうし、自分のHPに「詩」と銘打ったコンテンツをつくったりもするでしょう。しかし、作者が「これは詩じゃないや」と思うなら、そのポエムはひっそりとウェブ日記で公開されることにな
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