僕は 脊が高い 頭の上にすぐ空がある そのせゐか 夕方が早い! (「僕は」全行) 貧乏な天使が 小鳥に変装する 枝に来て それはうたふ わざとたのしい唄を すると庭がだまされて小さい薔薇の花をつける 名前のかげで暦は時々ずるをする けれど 人はそれを信用する ( [次のページ] 前 次 グループ"近代詩再読" 編 削 Point(15)