肥後童唄/soft_machine
 

山川駆けて 広いおとこに
影陽捕まえ 強いおんなに

薪をかさねて 干したら眠れ
井戸のくみ水 かかえて帰れ

鯉が釣れたら 背に垂らせ
花を摘んだら 額でかざせ


白川の流れ 阿蘇の風で濁り
分水の雨竜 支那の海で集う

おおひとの 足跡いっておとこ
たてがみに そら解いておんな

磨いた牛骨の 穴を塞いで
なめした革を 立板に打つ


城かべ崩れた 天草のすすき
かき分け歩む 一頭の赤うし

べろ出し長松 どこいった
肥後之守では 首も切れん

雲に向かって 笑えばおとこに
紅をやわらく 差せばおんなに




  グループ"九州の詩を集めてみよう"
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