いつも流れてゆくように/nm6
板のくだらない文字を読み上げて。
*
つい、
仕事帰りはビールを飲んでしまって
次の予定を振りかぶって第二球で後回して
踏み込んだ、1年以上前に
(光のように)繰り返している夏を
放り投げて届くよ。
*
東京、きみは振り向いて
見過ごすことと忘れることに慣れず
クラップ、手を、たたいて、
弾いて(光のように)すぼまっていく音を
忘れていたことを思い出している、
押し寄せるが一日だけ願う眠れば覚めれば同じく太陽の悩ましい
日々(光のように)だが(光のように)、
いつものように、クラップ、手を、たたいて、
いつも流れてゆくように。
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