パレード(いっそのことのための)/nm6
 
第4会議室の平社員のパレード。窓の外も寒そうだった、それならばぼくらはどこだ。今はまだ「さよなら」と吐き捨てて逃げ出せない。いつかは勇気とか言ってみようと思う。


第一の構えで身構えてみている。
次は、









海の向こうに思いを馳せるだけの想像力に乏しかった、
布団の中の優等生。

舞台裏をつい横目で覗いてしまわなければよかった、
闇夜の工事現場の作業工。

待ちぼうけていることに酔うことにして元旦を迎えた、
とある駅前の女子高生。

いっそのこと、みんなで、だ。

さようなら、




水が、気体になって、
モノクロの夜に朝のようになって、
まるで音楽に光が粒になって流れているようになって、




まるで、音楽に光が。
パレード。
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