ワン/モリマサ公
してしなびていく肌やそのうえでひかる
アクセサリーや時計たち
ぴかっ
反射するたびにまぶしくて目を閉じる
きらきらする
指の間から見上げた先にみなれぬ空間がひろがって
あたりまえのように不安だね
あしの裏は地面をつかむ
このあたりまえの速度からふりおとされぬように
産毛や新しいはっぱのように透けながら
やわらかい和音みたいにかさなりあってゆれながら
バベル
のように斜めにかげがのびるずーっととおくまで
交差点や歩道橋をわたるおばけたちのように
ずーっと
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