*あまつぶ*/かおる
 
どもってしまった空は
灼熱の夏を何処かに置き忘れたようで
パラパラ ピチョンと

リズミカルにとたんを打つ音 ことり

かえるの歌も倦怠感と一緒に にやり

大地に降り積もり

ぶく ぶく ぼこり

くらむぼんは喜びのため息をぷかり

澱んだ想いまでくるんと透明なヴェールをかぶり

発酵して鈍く確かに発光して ぴかり

星の瞬きも雨に溶け出し じわり
みどり濃いハッパの上で ぷくり

透明な宝石となってきらきら きらり
色とりどりの花々に灯される あかり

みどりの絨毯を粛々と歩む ゆるり
でんでん虫も空から ふわり
雨粒のまぁるいかんむり 
   グループ"おのまと いぇい"
   Point(8)