ノート(50Y.6・14)/木立 悟
 





灰皿に捨てられた
飴玉のように
灰色に灰色に
笑っていた


青空の下
ひと山いくらのペット
焼き魚のにおい
轢かれた音楽


不親切な
海への道のり
空き地から空き地へ
石を投げる


便器の前で
一回転して
やっぱり夏は
嫌いだった





















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