歌/ふるる
 
過ぎゆく日々に花を添えるので
摘みに行こう
初々しい花を摘んだらそれは
罪になるのかな
白いやわらかい花びらと
薄緑の葉っぱがはらりはらり
散らばり散らばる

             確かに出会った
             道行く人々の足元には
             雨の残した水たまり
             散らばるしぶきは春の温度
             さかさまの空
             そこへ落下する
             すうううう


      鳥はどこを飛ぶ?
      空の表面?
      真ん中?
      もっ
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