なつのひかり/
ふるる
いで
罪を犯さずに守ることなど、
不可能である
日差し、暑いから、避けている黒い影、逃げていく影、追う影、
影ばかりの祝日
もういない僕の息、
初めてあたらしい僕たち
耳の奥の回廊で待ち合わせを
幾年も前から
君の身体の匂い、肩の柔らかさ、
腕の細さ、足の白さ、
笑顔に支配される記憶の洪水を押しとどめる、波、
やっと会えたこの清らかな翼は君
稲穂が轟きながら踊る
なつのひかり
前
次
グループ"気に入ってる横書きの詩"
編
削
Point
(7)