20歳になった俺の独白/虹村 凌
いし見ていない。
未来の為の準備なんてクソ食らえだ。
俺には明日の朝8時半からの授業が大事なんである。
そこで寝る事が大事なんである。
そっから始まる。些細な事も馬鹿にしない。
一人で出した精子も馬鹿にしない。
奴等を無駄死にさせやしねぇ。
てめぇらの分も生きる。
そう思って、生き延びる事を考えよう。
詩に頼って生きる事も考えない。
俺には前進しか無い。
詩の中では、いかに停滞するかが問題だが。
現実じゃ停滞は趣味じゃない。そんな暇無い。
前進しか無い。
宝の地図を持った若者が夢を諦めるのは、
その拳を下げた時だけ。
俺が道を空けるのは、
その道に
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