きれえごと/虹村 凌
 
よ。
ブラウン管やラヂオから聞こえる「平等」なんてのは、免罪符にしか聞こえない。
そんなモノを信じて生きている奴がいるなら、きっと其奴は幸せなんだろう。


平等なんて無い。そんな事を理解した。
誰もが電車で周囲にいる事を嫌がった。
クソ田舎のコンビニ店員が、顔を隠した俺を笑いやがった。
学校で指さして笑うクソ野郎もいた。

見てみろよ。平等なんかありゃしねぇ。
神もクソもありゃしねぇ世界だって、改めて気付いた。

そんな時の事。

友達の女に恋をした。それを詩にして伝えた。
友達と、その女に。1年後、俺はその女と時間を過ごした。
愛してた。そいつは一緒にいてくれ
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