きれえごと/虹村 凌
 
石川和広さんの作文中にあった言葉を見て、何かを思いついた。
それを、したためてみようと思う。
少し、真面目に。

「愛と平等を否定する」と言う言葉。
俺も否定している。愛も平等も、基本的にありゃしねぇ、と思っている。
俺は神経性線維腫と言う病気を持っている。神経に沿って腫瘍が出来るのだ。

今も、首の中にある。下手すりゃ手術だが、肥大しなけりゃ切除もしない。
中学1年の頃に、一度手術をした。首の左ッ側にある腫瘍を取り除いた。
おかげで、林間学校に行ってない。結構、楽しみだったのになぁ。
今、首にあるのは右っかわ。背骨を挟んで…って言う意味での、右っかわ。
この首には、まだ手
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