青いマルボロ/虹村 凌
昼の天井に殴られる事も無く
夜の底に蹴飛ばされる事も無い
choriのマルボロ臭い言葉に何人かがうなずいて
トモアキの詩を最初の頃みたいに読めなくなって
小学校の恩師から敬語で手紙が返ってきて
少しだけ 涙が出たよ
少しだけ 涙が出たんだよ
本当に大切な事だけ いつまでも忘れない
今まで覚えていた事が全部 全部デタラメだとしたら
それはそれで 絵にも詩にもなるんだろう
ちょっと好きだと言う女の子の事をしばらく忘れていた
少しだけ寂しいので ナンパしてみようと思った
昔の詩を読んで 嗤ってみた
自分が好きで 煙草を吸った
蒼いマルボロは テトラポットの味がした
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