恋文(第二幕)/虹村 凌
今夜は寒いから 風邪を引かないようにね
って 紫煙 を吐きながら
遠くの 空 に向かって吐き出す
星が 綺麗な 夜
君と 恋人 になってしまったら
きっと何も 喋れなくなってしまう
君 といるだけで
側 にいるだけで
手 を繋ぐだけで
俺は 幸せになって しまうんだから
友達 のままでいたなら
俺は 沢山喋って
君 を 笑かそうとしたり
一緒 に煙草 を吸ったり
ふらふら しながら
歩いて いくんだろうね
手 を繋ぐだけで
何か 通じる事が出来て
ドキドキ しながら
人気の 無い 歩道を 歩く
そんな 姿 を 想像する
綺麗な 星の 下
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